クルーザーのメンテナンス項目を知って安心・安全なマリンライフを!

「クルーザーのメンテナンスはどのように行ったらいいのだろうか」

これから初めてクルーザーの購入を検討している人、もしくは、最近クルーザーを購入したばかりの方は、上記のような不安を抱えている場合も多いのではないでしょうか。

快適で安全なマリンライフを送るためには、クルーザーの定期的なメンテナンスが必要不可欠です。

そこで今回は、クルーザーのメンテナンス項目についてまとめました。この記事を読むことで、クルーザーのメンテナンスについての知識を深めることにつながり、個人で行う方が良いのか、それとも専門業者に依頼する方が良いのかの判断ができるようになるでしょう。

クルーザーのメンテナンス項目

クルーザーを長く愛用するには定期的なメンテナンスが非常に重要になります。クルーザーは日常的に潮風にさらされるため、船体が傷みやすいです。また、海藻類やコケ、貝類が船底やプロペラ・シャフト・ラダーなどの部分に付着したまま放置していると、スピードが出なかったり、最悪の場合、クルージング中にオーバーヒートを起こす恐れがあります。

海上事故を未然に防ぐためにも、クルーザーのメンテナンスは必ず定期的に実施しましょう。

そして、一口にメンテナンスと言っても、クルーザーのメンテナンス項目はさまざまな種類があります。
そのため、ここからは以下のメンテナンス項目について詳細を説明していきます。

・船底塗装
・船体洗浄・塩抜き
・船内の清掃
・バフ掛け
・窓ガラス・ステンレス部位・レザー部位のクリーニング

船底塗装

クルーザーのメンテナンスー船底塗装

船底塗装はクルーザーのメンテナンスのなかでも最重要項目の1つで、クルーザーの利用頻度によりますが最低でも1年に1度は実施することをおすすめします。クルーザーの利用頻度が少ない場合には、プロペラなどにフジツボが付着しやすくなってしまいますので、この場合にはもう少し頻度を上げて船底塗装を行うのがよいでしょう。

クルーザーの船底塗装では、プロペラ部分など船底に付着した海藻類やコケ類、貝類などを除去し、高圧洗浄で綺麗にした後、再塗装します。プロペラやシャフト部分の塗装は、機械を使って削り落とし、専用の塗料を塗ります。船底に付着した不要物を取り除くことにより、フジツボなどによる抵抗を減らすことができプロペラの推進力も維持できるため、クルージング中の燃費や航行スピードを保つことが可能となります。

エンジンの海水取入口に付着した貝類を除去することによりオーバーヒートを防ぐことにも繋がります。
また、シャフトやラダー、船底部に取り付けてある防食亜鉛も、同時に交換が必要です。

※定期的な試運転や船体の機器などの確認をご希望の場合、弊社では「負荷運転点検(洋上試運転点検)​」のサービスをご準備しております。

船体洗浄・塩抜き

クルーザーのメンテナンスー船体洗浄・塩抜き

クルージングをしたあとは、船体のいたるところに海水が付いた状態になります。これをそのまま放置しておくと、海水に含まれている塩分が固まって船体に付着してしまい、光沢がどんどんなくなってしまいますし、金属部分ではサビの原因となってしまいます。

海水の塩分が船体に付着するのを防ぐために、毎回、クルージングの直後に必ず、真水で海水を洗い流すようにしましょう(これを塩抜きと言います)。

クルージングの後は毎回塩抜きで洗浄しますが、クルーザーは係留中も潮風にさらされることが多いため、船体にはホコリ・砂、塩分などの汚れが溜まりやすく、すぐに汚れてしまいますので定期的な船体洗浄も欠かせません。

クルーザーの船体洗浄では、専用の業務用洗剤を船体に付けて、スポンジやブラシで磨いて、水で洗い落として綺麗にしていきます。特にフロントガラスは航行時の視野確保にも影響があるため、念入りに行うことが重要となります。

船体が汚れていると見栄えも悪いですので、毎月1回程度は船体洗浄を実施するようにしましょう。
なお、船体洗浄は時間的にも労力的にもかなりの負担がかかるものになります。クルーザーのサイズ次第ですが、40フィートほどのクルーザーの場合には、プロが行っても半日(12時間)はかかってしまうほどですので、時間の都合が難しい場合にはプロに依頼をすることも検討するとよいでしょう。

※弊社では「船体洗剤洗浄​」のサービスをご準備しております。

船内清掃

クルーザーのメンテナンスーー船内清掃

クルーザーに必要なメンテナンスは、船体などの外部から見える部分だけではありません。クルーザーの船内は人が滞在するため、長期間使用していく中で、ほこりや汚れが目立ってきます。そのため、船内を常に清潔に保つためにはこまめな船内清掃が重要になります。

クルーザーの船内清掃は、フローリングを綺麗にしたり、ベッドメイキングを行ったり、船内の食事で使用するリビングテーブルやイスを拭いたり、リラックスルームのカーペットに掃除機を掛けたり、シャワールームや浴槽・トイレなどの水回りを綺麗にしたり、アメニティグッズなどの消耗品を補充したりと多岐にわたります。

船内でパーティーを開催するために大勢の人を呼んだり、家族や友人、恋人を招いても恥ずかしくないように、クルーザーの船内は常に清潔に保つことを心がけましょう。船内清掃の頻度は、クルーザーを使用するたびに行うのが良いです。

※弊社では「船内清掃​」のサービスをご準備しております。

バフ掛け

クルーザーのメンテナンスーバフ掛け

購入したばかりの新艇のクルーザーの船体は、塗装がしっかりしており、艶も保たれています。しかし、使用を重ねることで海水や日光を浴び続けるクルーザーの船体は、メンテナンスを怠っていると次第に塗装が剥がれていってしまい、艶もなくなっていきます。

そこで、バフ掛けと呼ばれる、研磨剤を使用した船体を磨いていくメンテナンスが必要になるのです。スポンジや綿などの素材がベースになっている研磨道具を使用してバフ掛けを行うことで、船体の劣化した表面が削り取られていき、艶が復活して新艇並の見栄えの良い船体になります。

クルーザーのバフ掛けは、1年間に最低でも1回は行っておきたいところです。

※弊社では、「船体バフ掛け」にも対応いたします。

窓ガラス・ステンレス部位・レザー部位のクリーニング

クルーザーのメンテナンスークリーニング

クルーザーの各部位の定期的なクリーニングも怠らないようにしましょう。クリーニングをする主な箇所は、以下のとおりです。

・窓ガラス
・船体のステンレス部位
・ソファーなどのレザー部位

クルーザーの窓ガラスも定期的に磨くようにしましょう。雨風や海水、日光に継続的にさらされると、窓ガラスにもほこりや汚れが目立ってきます。大きめの布を使用して水拭きすることで多少は汚れを落とすことはできますが、完璧に綺麗な状態にしたいのであれば、研磨剤を使用して最低でも3ヶ月に1度は窓ガラスを磨くことをおすすめします。

船体のステンレス部位も定期的にクリーニングを施したい箇所です。ステンレス部位も海水や潮風を浴び続けることで汚れていくので、毎月1回は磨いておきたいところです。

そして、船内のデッキ上やリビングダイニングスペースにあるソファーを始めとするレザー製品のクリーニングも年に2回は実施していきましょう。長期間使用することで、レザーは経年劣化していき、黒ずんだ汚れが目立ったり、穴が空いたりしてしまいます。レザー部位が大きく破けてしまった場合は、クリーニングではなく、新しいレザーを新調することも検討しましょう。

※弊社では「船体メンテナンス​」のサービスをご準備しております。

メンテナンスは専門業者に依頼するのがおすすめ

クルーザーに必要なメンテナンス項目として5つ説明してきましたが、1つ1つの項目でやるべきことは記載したこと以外にも多くありますので、全てを一人で完了させるにはかなりの時間と莫大な労力が必要となります。

そのため、「どうしても自分一人で行いたいという強い希望がある」場合を除いて、全ての作業もしくは一部の負担の大きい作業だけを専門業者に依頼するのがよいでしょう。

多少費用がかかるかもしれませんが、オーナー様の時間・労力の削減だけでなく、プロの徹底したメンテナンス・管理によって安心してマリンライフを満喫することが可能です。

クルーザーのメンテナンスは実績豊富なレグルスマリンにお任せ!

レグルスマリンでは「基本プラン」・「セレクトプラン」・「フルサポートプラン」の3つのプランから、オーナー様のご希望に沿ったプランをご提案いたします。

卓越した技術のスタッフによるきめ細やかな点検・修理・メンテナンスから船体洗浄、船内清掃、船長・クルー派遣、操船講習に至るまで、オーナー様のマリンライフをサポートするメニューをご用意しております。

基本プラン

月1回の機関機器点検と船体保守のスタンダードな保守管理プランです。基本プランならご愛艇の保守管理を税込 33,000円/月〜ご依頼可能です。

【サポート内容】
・月1回の機関機器点検
・船体保守

セレクトプラン

基本プランにご希望のオプションを追加して、オーナー様のニーズに合わせた管理プランです。6つのオプションをご用意していますので、オーナー様の様々なお悩みやご希望にそった、オリジナルのプランの作成が可能です。

【サポート内容】
・月1回の機関機器点検
・船体保守 +ご希望のオプションをお選びください
 ▶︎船体洗剤洗浄
 ▶︎負荷運転点検(洋上試運転点検)
 ▶︎船体メンテナンス
 ▶︎船内清掃
 ▶︎運航スタッフ派遣
 ▶︎操船講習

フルサポートプラン

機関機器点検・負荷運転点検・船体洗剤洗浄・船内清掃・船体メンテナンスと総合的にご愛艇を保守管理させていただく、フルサポートなプランです。専門知識も必要ありません。レグルスマリンに全ておまかせください。

【サポート内容】
・月1回の機関機器点検
・船体保守
・船体洗剤洗浄
・負荷運転点検(洋上試運転点検)
・船体メンテナンス
・船内清掃
・運航スタッフ派遣
船長またはクルー派遣付きプランをご契約の場合

まとめ

今回は、安全な航行に必要不可欠なクルーザーのメンテナンス項目について説明してきました。

クルーザーのメンテナンスは単に見栄えを良くするためだけでなく、命に関わる重大な事故を未然に防止する役割も担っており、非常に重要なものになります。

大きな手間と時間のかかるメンテナンスはできるだけ専門業者に任せて、快適なマリンライフを満喫しましょう。

Share:

Facebook
Twitter

こちらの記事もおすすめ

お問い合わせ

クルーザーの管理・メンテナンスでお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。

さらに詳しく知りたい方へ

メンテナンスサービスの気になるポイントを詳しく解説します