カタマランクルーザーで安定感のある優雅なクルージングを楽しむ

カタマランクルーザーのアイキャッチ画像

「優雅で落ち着きのあるマリンライフを満喫したい」
「クルーザーの揺れで酔ってしまいクルージングが楽しめなかった」

このような悩み・ご要望をお持ちの方は多いのではないでしょうか。揺れの少ない優雅なクルージングを体験したいと考えているオーナー様は、ぜひ一度カタラマンクルーザーの購入を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事は、カタマランクルーザーの特徴からメリット・デメリットまでまとめていますので、クルーザーを購入する際にカタラマンクルーザーについて詳しく知りたい方におすすめです。

カタマランクルーザーとはどのようなクルーザーなのか

カタマランクルーザーとは、2つの船体が横に並んだ状態でつながっているクルーザーのことで、マルチハル艇と呼ぶこともあるクルーザーです。一般的なクルーザーは船体が1つとなっており、モノハル艇と呼ばれています。カタマランクルーザーは2つの船体から構成されているため、幅の広さと船体の安定感が特徴です。

ちなみに、カタマランクルーザーの「カタマラン」は東南アジアで主に使われるタミル語の「katta-maram」が語源とされています。katta-maramは「縛った材木」という意味を持つ言葉であり、船を安定させるために、木を横に並べて縛って作る船が古くから利用されてきたことから、現在のカタマランにつながっているようです。

カタマランクルーザーに乗るメリット

ここでは、カタマランクルーザーのメリットを4つ紹介します。広さや乗り心地の良さなど、さまざまなメリットがあるため、購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

2つの船体を利用した広々とした船内

カタマランクルーザーの広々とした船内

カタマランクルーザーは船体2つがつながっているためモノハル艇と比べて幅が広くなっており、船内が広々としています。そのため、クルージングを楽しみながら、船内でゆったりと過ごすこともできます。

収納スペースに居住スペース、レジャースペースにコックピットやリビングなど、さまざまな用途の空間を広く確保することができるため、クルージングに必要な備品を多く積むことができ、我が家のような快適なクルージングを楽しむことができます。
もちろん、モノハル艇と比べてキャビン(船室)数も多くなるため、たくさんのゲストを招待して宿泊することも可能です。

また、船内が広くなおかつ船体が2つあるため、オーナーや乗務員とゲストのスペースを明確に分けることで、乗務員のことを気にせずにゲストに楽しんでいただくこともできます。

カタマランの形状を活かしてスピードを出せる

カタマランクルーザーのスピード感ある走行

スピードが出やすい点もカタマランクルーザーならではの特徴といえるでしょう。

モノハル艇の場合、風や波の影響で横倒しにならないように、船体にはバラストキール(竜骨)と呼ばれる重りをつけているケースもあります。重りが船体の安定感を生み出している一方で、船が重くなる分スピードが出にくい構造となっています。

一方のカタマランクルーザーは2つの船体で船の安定感を生み出しており、バラストキールが不要となるため、船全体が軽く、スピードも出しやすいという仕組みとなっています。

また、2つの船体はそれぞれでクルーザーの重さを支える形となるため、1つの船体にかかる荷重が小さくなるため喫水も低くなります。加えて、海と接触する船体部分を細くすることで水の抵抗を大きく減らすことができ、燃費良くスピードを出すことが可能となっています。

ビーチリゾートでも利用可能なほど移動できるエリアが広い

カタマランクルーザーは浅瀬など移動できるエリアが広い

カタマランクルーザーは、2つの船体だけで走行しているためモノハル艇よりも1つの船体にかかる荷重が少なくなります。また、バラストキールを使用していない分だけ軽くなるため、トータルでモノハル艇よりも喫水が浅くなります。

そのため、水深の浅い箇所に行くこともできるなど、移動可能な範囲はかなり広いと言えるでしょう。サンゴ礁の島やビーチなどの近くを走行することも可能で、浅い場所での係留もできるため、カタマランクルーザーはビーチリゾートで利用されることが多いクルーザーとなっています。

また、喫水が低いことにより水からの抵抗も小さくなりますので、同じ大きさの典型的なモノハル艇と比べて燃費がよくなり、航行できる範囲がより広くなるのも強みです。

揺れが小さい仕組みで快適な乗り心地

これまでにも触れているように、カタマランクルーザーは、船体が横に2つ並んでいるため、船体が1つのモノハル艇と比べると走行が安定している点が特徴です。

2つの船体がクルーザーの重量を分散して受け持つため着水時の衝撃が小さくなり、波などの上下の揺れに対してもあまり衝撃を感じません。

また、カタマランクルーザーは横幅が広く左右に船体が1つずつあるため、左右の揺れにも強く、船体自体が傾く角度(傾斜角度)も数度程度に抑えることができます。そのため、走行中だけでなく停泊中も快適な乗り心地を実感できます。

カタマランクルーザーのデメリット

メリットがある一方で、カタマランクルーザーには少なからずデメリットも存在します。

デメリットとしては、幅が広いクルーザーですので係留場所や係留費用に注意する必要があります。カタラマンクルーザーを係留できるぐらい広いマリーナであれば問題ないですが、マリーナによっては係留が制限される場合もあります。
また、同じフィート数のモノハル艇と比べると幅がある分だけ場所を取るため、係留費が高めに設定されていることがほとんどです。拠点として考えているマリーナがある場合には、係留させるスペースがあるのかどうか、費用がどのくらいになるのかを必ず確認するようにしましょう。

その他の維持費も気になる方は「クルーザーの年間維持費はいくらかかるのか?具体的な項目も確認!」をチェックしてみてください!

カタマランクルーザーの国内外のモデル例

ここからは、国内・国外のメーカーから1つずつ、カタマランクルーザーをピックアップして紹介していきます。

・カタマラン市場を牽引するフランスメーカー
・コンパクトさが売りの国内メーカーのカタマランクルーザー

上記の2つのメーカーは、それぞれが独特の特徴を持っていますので一目見ておいて損はないでしょう。

カタマラン市場を牽引するフランスメーカー

20世紀後半に誕生したフランスのとあるメーカーは、カタマラン型のヨット・クルーザーを毎年200艇以上製作しています。
過去には当時世界初のハイブリットディーゼル/ 電気推進装置を備えたカタマランクルーザーを製作するなど、技術力・ブランド力が共に素晴らしいメーカーです。

このメーカーが製作している66フィートのカタマランクルーザーの特徴は、デッキ・フライブリッジ・メインサロンと、従来では別区画として分けられていたエリアをシームレスに融合することで、快適かつ安らぎを与えてくれることにあります。

もちろん、これまでメーカーが蓄積してきた経験と技術も詰め込んでいるため、長期にわたる外洋航海もこなす耐航性と走行性能を兼ね備えたクルーザーとなっています。

コンパクトさが売りの国内メーカーのカタマランクルーザー

海外のカタマランクルーザーは大きなハウス部分を載せて走る大型クルーザータイプが主に製作されており、小型でフィッシング向けのものはあまり製作されていませんでした。そこで、国内のとあるメーカーがボートフィッシングのカタマランタイプに着目し制作を行なっています。

このメーカーが製作しているカタマランフィッシングボートは、26フィートという小型サイズながらもカタマランならではの安定性・機能性・快適性を備えており、これまでとは違ったフィッシング体験をできるクルーザーとなっています。

新艇の標準小売価格が約900万(税込)と、国内有名メーカーの同一サイズのフィッシングボートと比べると少しばかり割高ではありますが、カタマランタイプの安定感のある船上でフィッシングを行いたい人には、ぜひ選択肢に入れてほしいクルーザーです。

カタマランクルーザーの活用シーン

ここでは、カタマランクルーザーの具体的な活用シーンについて解説します。船内の広さや乗り心地の良さなどを生かすことで、さまざまなシーンで活躍してくれます。

第2の我が家として活用する

カタマランクルーザーを第2の我が家として活用

居住スペースを備えているカタマランクルーザーであれば、第2の我が家として活用することもできます。また、カタマランクルーザーは安定感もあるため、長期間滞在しても酔いにくいといった利点もあります。

クルーザーによっては、ダイニングのほかベッドルームやキッチンを設置することもできるため、夏休みなどにも活躍してくれるでしょう。波の音を聞きながらデッキでゆっくり過ごす、釣りを楽しむなど、クルーザーだからこその楽しみ方もできます。

全景を眺めながら自然を感じてリフレッシュ

カタマランクルーザーで自然を感じてリフレッシュ

モノハル艇では、サロンがメインデッキの下方に位置することが多い一方で、カタマランクルーザーはサロンなどがメインデッキの中心に位置することが多いのが特徴です。その構造を活かしてメインデッキは全景が眺められるように360°に大きな窓で囲まれた設計になっていることが多く、船内にいながらも全方向すべての素晴らしい眺めを楽しむことができます。

また、カタマランクルーザーは安定感があるうえ、広い船首やアッパーデッキがあるため、寝転んで日光浴を満喫することも可能です。

船上で釣りを楽しむ

カタマランクルーザーで釣りを楽しむ

波の影響による揺れも少ないため、デッキに出てフィッシングを楽しむこともできます。さらに行動範囲も広いため、自分の好きなスポットで釣りを楽しんだり、なかなか釣れないのでスポットを変えてみるといったことも簡単にできるでしょう。

カタマランクルーザー以外でも釣りを楽しむことは可能です。詳細に関しては「クルーザーで本格的な釣りを楽しもう!他の釣りとの違いも合わせて解説!」の記事に詳細をまとめていますので、ぜひご覧ください。

快適な船旅を満喫する

カタマランクルーザーで快適な船旅

2つの船体によって安定感をもたらしてくれるカタマランクルーザーは、船旅に向いています。また、広さも兼ね備えているため、居住スペースの確保も可能であり、少動力性能でもあるため長期間の船旅をすることもできます。

クルーザーの性能にもよりますが、海洋の横断や世界一周をすることも不可能ではありません。

カタマランクルーザーのメンテナンスもレグルスマリンにお任せ!

カタマランクルーザーの管理・メンテナンスも可能

レグルスマリンではカタマランタイプのクルーザーも管理を承っております。お気軽にご相談ください。

「基本プラン」・「セレクトプラン」・「フルサポートプラン」の3つのプランから、オーナー様のご希望に沿ったプランをご提案いたします。

卓越した技術のスタッフによるきめ細やかな点検・修理・メンテナンスから船体洗浄、船内清掃、船長・クルー派遣、操船講習に至るまで、オーナー様のマリンライフをサポートするメニューをご用意しております。

基本プラン

月1回の機関機器点検と船体保守のスタンダードな保守管理プランです。基本プランならご愛艇の保守管理を税込 33,000円/月〜ご依頼可能です。

【サポート内容】
・月1回の機関機器点検
・船体保守

セレクトプラン

基本プランにご希望のオプションを追加して、オーナー様のニーズに合わせた管理プランです。6つのオプションをご用意していますので、オーナー様の様々なお悩みやご希望にそった、オリジナルのプランの作成が可能です。

【サポート内容】
・月1回の機関機器点検
・船体保守 +ご希望のオプションをお選びください
 ▶︎船体洗剤洗浄
 ▶︎負荷運転点検(洋上試運転点検)
 ▶︎船体メンテナンス
 ▶︎船内清掃
 ▶︎運航スタッフ派遣
 ▶︎操船講習

フルサポートプラン

機関機器点検・負荷運転点検・船体洗剤洗浄・船内清掃・船体メンテナンスと総合的にご愛艇を保守管理させていただく、フルサポートなプランです。専門知識も必要ありません。レグルスマリンに全ておまかせください。

【サポート内容】
・月1回の機関機器点検
・船体保守
・船体洗剤洗浄
・負荷運転点検(洋上試運転点検)
・船体メンテナンス
・船内清掃
・運航スタッフ派遣
船長またはクルー派遣付きプランをご契約の場合

まとめ

今回は、カタマランクルーザーの概要や特徴、メリット・デメリットなどについて解説しました。

カタマランクルーザーは、2つの船体が横並びになっているタイプのクルーザーです。安定感があり、スピードも出しやすく、船内が広々としているなど、さまざまな特徴を持ちます。

船旅やフィッシング、別荘など、活用シーンもさまざまであるため、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。

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